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本賞は山田風太郎氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、
有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。

山田風太郎賞 | KADOKAWA

山田風太郎。
なんと刺激的な名前だろう。

その名を冠した文芸賞の選考委員たちにとっても、
その候補となる人たちにとっても、
この名は大いなる刺戟となるであろう。

筒井康隆

2024年10月21日

第十五回 山田風太郎賞が決定

『 万両役者の扇』
蝉谷めぐ実

(新潮社)
2024年5月刊

著者略歴

蝉谷めぐ実
(せみたにめぐみ)

1992年7月23日生まれ。32歳。女性。大阪府豊中市出身。東京都杉並区在住。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年、同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。他の作品に『化け者手本』などがある。


2024年9月26日

第十五回 山田風太郎賞 候補作品が決定

『 歌われなかった海賊へ 』
逢坂冬馬

早川書房 2023年10月刊

KADOKAWA 2024年8月刊

『 万両役者の扇 』
蝉谷めぐ実

新潮社 2024年5月刊

『 1947 』
長浦京

光文社 2024年1月刊

『 アルプス席の母 』
早見和真

小学館 2024年3月刊

選考会 2024年10月21日(月)
※著者・五十音順


山田風太郎賞概要

戦後日本を代表する大衆小説作家、山田風太郎。本賞は氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、対象期間に発表され、最も面白いと評価された作品に贈られます。


山田風太郎(やまだ ふうたろう)

撮影:斎城卓

1922年兵庫県生まれ。伝奇小説、推理小説、時代小説など幅広いジャンルの作品を手がけた、戦後日本を代表する作家。古典伝奇文学に造詣が深く、独自の視点を加えた大衆小説で人気を得る。

戦時中から書き記していた日記は記録文学の傑作との呼び声も高く、著者の再評価にもつながった。

47年東京医学専門学校在学中に『達磨峠の事件』で作家デビュー。49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第4回日本ミステリー文学大賞をそれぞれ受賞。主な著書に『甲賀忍法帖』に始まる忍法帖シリーズをはじめ、『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『人間臨終図巻』など多数。2001年没。


主催

株式会社KADOKAWA

対象作品

毎年9月1日から翌年8月31日(奥付表記)までに刊行された日本の小説作品
(長編、短編集、連作短編集等)
※刊行時の判型による除外作品はありません
※小説誌等の掲載段階では対象としません

副賞

100万円

選考委員

朝井まかて、貴志祐介、桜木紫乃、馳星周(五十音順・敬称略)


  • 朝井まかて

    撮影:Norihisa HARADA

  • 貴志祐介

    撮影:ホンゴユウジ

  •     

  • 撮影:ホンゴユウジ


過去の受賞作